火葬式(直葬)
お近いご身内の方数名で式場を設けず火葬のみで済ませる葬儀の形です。
都内にいらっしゃる一人暮らしのかた等がお亡くなりになられた場合に搬送の費用の関係などから一度火葬式で都内にて葬儀を行った後にご実家のあるお故郷に戻られて改めて葬儀を行われる方などにもご利用になられております。
1.火葬式を選ぶ理由
例として火葬式を行う皆様には以下のような理由があります。
- 通夜、告別式を執り行う葬儀よりも費用が抑えられる
- 対象者が生前から、家族に負担をかけまいと火葬式を指示していた
- 親戚の予定が合わず、後日お別れの会を開くのでまずは火葬だけでも済ませたい
- 一般的なお葬式に深い意味を感じず信仰心もない
- 単身赴任、独身で遠くに努めており、告別式は故郷で行ないたい
- 対象者が高齢であり、友人や知人が少ない為、小さく式を挙げたい
2.一般的な流れ
臨終
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安置場所へ搬送(葬儀社へ連絡し、搬送していただきます)
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お打ち合わせ(当日もしくは数日後に任意の場所にて)
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納棺
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安置場所から出棺(火葬場に搬送)
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火葬炉前にて枕飾り
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僧侶等による枕経・お祈り
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火葬
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火葬時間は都内で1時間~2時間程度
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お骨上げ(火夫さんの指導の下お骨上げとご説明を頂きます)
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ご解散
3.火葬式のメリットとデメリット
【メリット】
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- 費用が大幅に抑えることができる
- 時間が短縮できる
- 会葬者の接待等、対応が不要
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※火葬式では会葬者が少なく香典のやりとりも少ない為、香典返しに悩むことはありません。
昨今、喪主がご高齢で今後のお付き合いが難しい、親戚付き合いが希薄であるなどの理由で、香典を辞退されることも多いです。
【デメリット】
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- 通夜式を行わない為、火葬される前の故人とのお別れの時間が満足に取れない
- 親戚・ご近所からの理解が得られないと難しい
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告別式を行わないので、故人の友人や知人、ご親戚などご縁のあった方々へのご挨拶が十分にできません。
4.火葬式の費用について
火葬式は、家族葬や一般の葬儀に比べ、費用が大幅に抑えられます。
ネット上にあふれている火葬式の費用は、15万円~30万円程度の価格帯になっています。(2017年7月現在)
通夜式・告別式を行なわれない事が大きな理由で、式場・祭壇・お料理など葬儀費用の大半を占めるものがありません。
会葬者も1名~15名程度となる為返礼品などもそれほどかからず、お時間も2時間~4時間程度となります。
金銭面的にもお時間的にもご家族にご負担が少なく済ませる事が出来ます。
当サイトの他ページにも記述しておりますが葬儀社によって、含まれるサービスに違いがありますので、確認が必要になります。
以下は一般的なサービス内容となります。(いずれにせよどれが含まれるか確認が必要です)
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- お棺
- 納棺付属品(仏衣・宗派によって守り刀など)
- 処置
- 遺影写真、位牌、線香、ローソク
- 花束(送り花・お別れ花 等)
- 寝台車・霊柩車(何km以上で追加料金が発生するか)
- ドライアイス・安置料(何日分が料金に含まれているか)
- 枕飾りや後飾り
- 火葬料
- お骨容器
火葬式は上記の内容をご確認いただき、大きなトラブルにならないようにしましょう。
地域の風習や※菩提寺の指示によりこの他にも必要になる葬具があるかもしれませんので、葬儀社と詳しいお打ち合わせをされることをお勧めいたします。