互助会は解約出来るのか? | ベテランスタッフが教える葬儀マニュアル7

グランドメモリーズの鈴木です。

前回は互助会のメリットでメリットについて書きました。

まだご覧になってない方はこちらからどうぞ↓

互助会とは?メリットとデメリット | ベテランスタッフが教える葬儀マニュアル6

 

メリットが多くとても良いシステムのように思います。

中には本当に入った方がとても上質なサービスを受けられてすばらしい葬儀が出来る事もあると思います。しかしそのような両親的な互助会だけでは無いようです。

互助会に入るか入らないか検討中の皆様もしくはいつの間にか家族が入ってしまっているけど本当に大丈夫かどうか。解約を申し出たいのだがどうすれば良いかなどとても困っていらっしゃる方もいらっしゃるようです。

この記事で少しでも皆様の役に立てればと思います。

 

互助会の解約ラッシュ

数年前から互助会の解約ラッシュたるものが起こっているそうです。

理由としてはやはり十分な互助会側からの説明が無い事。

それに付け加え、互助会ブーム??の時代の方々がそろそろ必要となり、その子供世代の方々が現在のインターネット時代の中で様々な情報を仕入れ、もっと良い葬儀社・もっと安い葬儀社を簡単に調べる事が出来るようになった事が背景にあるようです。

悪質な互助会の例として

解約をしたいのだがなかなか解約に至らないケースが日本全国で後を絶たないそうです。

なぜそのようなことが起こっているのでしょうか?

悪質?かどうかは判断しかねますが事例をいくつかあげてみます。

 

事例1

数年前に母が知り合いに誘われて入会した互助会。

月々4,000円の60回払い。

最近、引っ越しを理由に別の互助会に入る事を検討し、解約を申し出る為に電話をしたが担当者がいつも不在でなかなか取り次いでもらえない。

ようやく繋がって解約の書類を送って貰うようお願いするも数ヶ月経った今も書類は届かず。。。

事例2

実家の父が自分の知らない間に互助会に入っていた。

介護状態となり、施設に住む事になったのだがもしもの事が父に起きた場合には自分達で調べた葬儀社にお願いしたいと思い、解約を申し出た。

解約は説明責任があるので本人が直接本社まで書類を取りに来ていただかないとならないと言われ、もちろん介護状態である父を連れては行けず、とても困っている。

 

事例3

母がいつの間にか入っていた互助会。

噂もいろいろだったので解約をしようと電話を入れたが解約手数料が掛かってしまい半分も戻ってこないとの事。80万円も納めていた様なのでお金がもったいなくて解約に踏み切れなかった。

なぜ互助会の解約や返金が困難なのか

以上の事例からもわかる通りかなり解約がしづらいです。これはどうしてでしょうか?

それは各互助会で解約をさせない為のマニュアルがあり、あの手この手でどうにか面倒だからとりあえず良いかと思わせる様な事をさせたり解約手数料の話をするのです。

すべての互助会がそうだとは言い切りませんが積み立てしている互助会費は既に使われています。

つまり返金する為に互助会側はお金を作らなければいけない状況になる訳です。

 

どうすれば互助会を解約できるか

これがなかなか難しい問題ですが解約は必ず出来ます。

しかしその時の解約手数料がいくら返ってくるかは互助会とあなた次第。

実際に裁判の事例があります。

高庵寺副住職様のブログを参考にどうぞ

(高庵寺副住職様誠に勝手ながらリンクを貼らせて頂きます)

解約手数料裁判について

 

業界では、監督官庁の経済産業省のモデル約款が作成されており、月々の掛け金や消費者が既に支払った回数などによって手数料額が決まっている。

以下参考にしてください。

2013年7月に経済産業省が出した資料(参考となる場所はp10〜)

冠婚葬祭互助会の解約手数料について

これまでに払い込んだ金額の1割にも満たない金額が少なくとも経済産業省では

解約手数としてうたわれております。

ですからこれ以上の金額を提示された場合にはまずは経済産業省へ問い合わせをしてみましょう。

「直接本人が取りに来ないといけない」やその他郵送や電話のやり取りで済む内容をわざわざ面倒なやり方で促してきた場合などどうも腑に落ちない様な事を言われたりされたりした場合には

「監督している経済産業省からそう言われているんですか?』

と聞いてください。

様々な手で皆さんがあきらめるよう仕向けてきますが経済産業省の名前を出す事で相手の出方を観るのが一番良いでしょう。

まとめ

約款が改正されて新約款では2%以下の手数料という事になっておりますが、旧約款で20%の解約手数料を認めている悪質な互助会が存在します。もっと多く手数料を取る互助会ももちろん沢山居ます。

あちらの言い分の真相をしっかりと見極め、おかしいと思うところはとことん突っ込んでください。

もう既にあきらめてしまった方ももう一度互助会の約款を調べてみる事も必要です。

現在各地において裁判が起こされている状況でそれに伴い、皆さんが加入されている互助会の解約に関する約款が変更になっている可能性もあります。調べてみましょう。