香典の渡し方は?胸ポケやバッグから直接出すのはマナー違反?

香典の渡し方は?

お葬式や法事なで香典を持っていく際に注意して欲しいマナー(作法)があります。

あなたならどこに入れて持っていきますか?

若い男性にありがちなのが喪服のポケットや内ポケットから出してしまう方が多く見受けられます。

持っているバッグから直接出す方もいらっしゃいますね。

ではその他に会葬された方々は同じようにバッグやポケットから出しておりますでしょうか?

葬儀に参加する機会も然程ないからこそ葬儀のマナー(作法)としてまず香典の持って行き方から。

香典は袱紗に包む

「袱紗」

いきなり出てきましたなぞの漢字。

読めますか?

これは「ふくさ」と読みます。

袱紗(ふくさ)とは絹布やちりめんで出来た、ふろしきより小さい長方形に作ったもの。

実は香典をそのままバッグやポケットから出すのはマナー的には失礼にあたります。

袱紗(ふくさ)や小風呂敷などに包んでおくのが正しいです。

慶弔(けいちょう)用として種類がありますが、弔事で使用できる色は決まっており、

種類は包む金額によっても厳密に言うと最適なものがあります。

袱紗(ふくさ)の常識や作法について知っておきましょう。

袱紗はどんなものが良いか

では袱紗(ふくさ)はどんなものを選べば良いでしょうか。

袱紗の使い道は葬儀だけではなくお祝い事にも使われますからね。

袱紗(ふくさ)選びを間違ってしまいますとマナーや作法以前に恥ずかしい事に。。。

 

まずは色。

葬儀用の袱紗(ふくさ)の色は俗にいう「寒色系」。

寒色系とは読んで字の如く寒い印象を与える色のこと。

グレー、紫、紺、深緑といったところでしょうか。

逆に「暖色系」はお祝い事に使いますので気をつけてください。

 

次に袱紗(ふくさ)の形について。

いくつか種類があります。

・金封袱紗

一般的に使われているのが金封袱紗といい香典が入れやすいようお財布のようになったものです。

金額が3万円以下の場合はこれで十分です。

左開きの袱紗(ふくさ)を選んでください。

・爪付き袱紗

シンプルな作りでサイズに合わせて包む事が出来ます。

・台付き袱紗(ふくさ)

香典を乗せるための台が付いたもの。

四方に留めがついていますので香典が動かないようにすることが出来ます。

 

袱紗の包み方

金封袱紗を利用する場合、左開きになるようにします。

表書きが読めるように入れ、袱紗(ふくさ)の口を閉じます。

その他の形状の場合は角を上にして広げ
中央よりも右寄りに、表書きが読める向きで香典袋を置く。
右・下・上・左の順で角を折り、端を裏側に折り込む。
必ず左開きになるようにします。

 

香典の渡し方

袱紗(ふくさ)に包んだ状態では渡しません。

渡し方は切手盆や台がある場合はその上に置いて差し出します。

台がない場合は折りたたんだ袱紗を台の代わりにして差し出します。

このとき、相手から見て表書きが読めるように置きましょう。

もちろんお悔やみの言葉も忘れずに。

 

以上が基本的な香典の渡し方となります。

エージェントの皆さんは是非基本的な事ですので覚えてくださいね。

くれぐれもポケットやバッグから直接出して渡す事のないように。

袱紗(ふくさ)も数通り持っておくとよろしいかと思います。